MLメンバーによる謎の文書
(元祖ぼやき師編)
  「いなかもんのぼやき」




ではわたしが不満におもってることをひとつ。 やっぱ田舎者のわたしが許せないのは金に糸目をつけない東京もんです。 こっちは妻子もちで金がなくてスターレッとの一番安いソレイユにのって る。売れ筋のソレイユLではない。カラードバンパーでないし、パワステ もない。時計もついてなくてプラスチックのカバーで目隠ししてあるが、 そのあとがはっきり時計を普通はつけるんだーってのがわかってわびしい。 ラジオもない。ワイパーも間欠がない。トリップメーターもないので会社 までの通勤の申請距離をはかるのに紙と鉛筆がいる。おまけに最小単位が 1Kmで庶務のおねーさんに、「ほんとにちょっきりだったの?」ときか れてしまった。 なんでやつらはパジェロのごてごて装備したやつとか、V6ー3000の サーフとか、フル装備のレガシーとか、エボどか、GTRとかにのってる のか??? うらやましい。 さらに奴等はなぜか運転がへたくそだ。先がどうなってるかわからないブ ラインドコーナーを気にせず飛ばす。心配でとろとろはしってると後ろか らあおるやつまでいる。煽るわりに直線になっても抜いていかない。 ひどいのになると、スタッドレスもチェーンも持たずにくる。冬山をなめ てる。 そんな奴等が路肩に突き刺さってたことがあった。地元の私の友人が、こ れがまたぼろさーふにのってるんだが、助け出そうとした。やつらは牽引 のロープとかスコップとか(もちろんバッテリーチャージのケーブルも) もってない。友人はいろいろと自分の車から取り出してひっぱってやった。 車がやっと道路に出ると、男女4にんのそのグループは、そそくさと牽引 ロープを自分の車からはずし、礼もいわずに去っていった。 惨めなのは私の友人。車を道路の真ん中にとめたまま、スコップやらロー プをひろい、車の後ろのドアをあけほうり込もうとする。つるつる路面が すべってころんだりした。なんといってもかなしかったのが、うしろから きた車にクラクションをならされたことだ。 「ばかやろー、道路の真ん中に車なんか停めあがって、じゃまだー、  はやくどけー。」 これいらい、私の友人は、クラクションを鳴らす方になってしまった。 一緒にスクールを受講した。やつがはいてるのはRNSと開放強度が10 からはじまるチロリアのビンディング。私なんか中古で5000円で買っ たフォルクルP10RSだ。金具も使いまわしの957。でも今シーズン は永江さんから中古で買ったRNSでグレードアップ。 クラスわけが始まったがどうもおかしい。なんでポールレッスンを受けな いのか??? そうか、たまには一般人と一緒に基礎の練習かと思ったが、 滑りかたもおかしい。なぜか4クラスあるうち、下から二番目。能ある鷹 はつめをかくしてるのか? スキーウエアもゴーグルもグローブもストックも私とは大違いだ。 私なんか5年前のサンマルコに弟からもらったグローブ。6年前景品であ たったゴーグルだ。石井でかった5000円のポールも折れるまで使う。 折れたら前におれたポールの片方とあわせてしばらくもたせる。スキータ イツもないので、ももひきをはいてる。スキーセーターもないので朝おき たまま着替えてない。関係ないが腹巻きとブーメラン入りの膝サポーター もしてる。 それにくらべてやつは海和のコピーだ。 レッスン終了後、彼を担当したイントラ(私の友人)に話を聞いた。なん でも基礎以外(競技、こぶ、パウダー、etc)の経験はなく、今年3級 合格が目標だそうだ。 イントラと話しをしたあと、その彼と一緒にすべった。受講前はやけに明 るく対等に話していたのに、妙に低姿勢だ。田舎のスキー場をなめとんの か? 私のスキーの話しを神妙に聞く。わたしは別に先生ではないぞ。滑 りを見てくれとまでいう。まあ、ひまだったのでつきあったけど。 なぜか東京もんは級にこだわる。話をはじめるとすぐ級もってるんですか とか聞く。どおしてなんだろう。あんなもんでスキースタイルがわかるん か? わたしはもってないんで、もってないというと、にこにこして話しをはじ める。今年2級をとりたいそうだ。話しの途中で、わたしと隣のわたしの 友人が、ゴールドをもってるというとちょっとかまえる。ゴールドを説明 してくれというからめんどくさいが説明すると急に態度が変わる。なんで だ? ただスキーの話しをしてるだけじゃないのか? (アルペンの店員 と同じだ) 連れの女性とスキーの後のことについて話をはじめた。くやしい。どうに も突っ込みようがない。うちの嫁さんの話しでもしてやろーか。田舎は結 婚が早いんだぞ。 ('96.11.13)

「級」は、偉大だ!2級をもってるというだけでそこらへんの素人は尊敬 のまなざしでみつめてくれる。お上手なんですね。とか。こんど教えて下 さいね。とか。しろうとなんてなんも知らない。一緒にスキーに行ったと きも、前傾姿勢と谷足荷重だけ繰り返してればいい。同じ言葉をなんかい 使おうが、「あ〜、スキーはそういうものなんだ。基本がやはり大事なん だ。」と、かってに納得してくれる。 1級となると更に偉大だ。それまでうるさかった2級のやつらでさえ静か になる。「まあ2級で要求されるウエーデルンは、、」の一言でぐうの音 もでなくなる。だれも要求なんかしてないのに、、 反論しようなどとい うことは愚かなことなのだ。まして2級を神とあがめる素人集団は、口を ぽかんとあけ、尊敬の二乗ぐらいでみつめてくれる。 そのために取った1級なのだ。 まさに、1級のかたる一字一句や、神の啓示に等しい。 どうせ1級と2級の差なんか、圧雪斜面を滑ってる限り素人になんかわか りはしない。2級はある意味で一つのゴールだ。「2級もってるんだから、 この滑りが上手な滑りなんだ」というスタンスで素人は見てくれる。なん という会館、いや快感。 「ねえ、ねえ、ここすべってよ。」のひとことはちょっときついが、「そ こが2級と1級の違いなんだ」という意味合いのことを婉曲に表現すれば いい。「ひとまず圧雪では完成された滑り」を主張するのだ。 ところが1級となると「ねえ、ねえ、ここすべってよ。」のひとことはか なりきつい。断れないのだ。なんでもできるのが「1級」でなければなら ないのだ。2級のやつらの手前もある。 紙切れ欲しさに、 簡単なとこで1級を取ったことを、 今更後悔しても もう遅い。 従って、1級となると、そういった状況に追い込まれないように最大の注 意をしなければならない。そこが決定的に2級とちがう。ゲレンデについ たときから、その日どこをどう滑ればぼろを出さずに済むか、計画をたて なければならない。それも、他の連中にばれないように、密かにだ。 # ○○さんみたいだ。 私の様に、膝を壊してしまうのも、一つの手かもしれない。 それでも、どんなに努力しようが、スキー場に向かう車の中での話の流れ や、迂回したコース脇ののゲレンデじゃない斜面を指差し、(そんな斜面 さすなよ〜) そういった状況に追い込まれてしまうことがある。  「やっぱり、急斜面ウエーデルンなんかも ちゃ・ん・と できないと   取れないんでしょう?」          ↑               この一言がけっこう「グサッ」とくる。つ               まり2級みたいな完成度の低いウエーデル               ンじゃないですよね、という意味。すでに               ここ(車の中)で、難解な急斜面を洗練さ               れたウエーデルンで滑る、△△さんのイメー               ジができあがってる。  「あのひとすご〜い。△△さんもすべってみせて〜。」               これも結構つらい。比較対象があるだけに               なおさらつらい。すぐに、比較対象と自分               とのレベル差を考え、素人に判別できるか               どうかをかんがえてしまう。               納得できる滑りではない。ばれない滑りだ。  「ねえ。こういったとこ(=クラスト)って、どうやって滑るの?」               こっちがおしえてもらいたい。 もしわたしが、 オフでいっしょに滑る機会があっても、 こういったつっ こみはしないでください。 (96.11.18)
(元祖ぼやき師からの宣戦布告) たいへんな方に、火をつけてしまったようです。 すさまじい、ポテンシャルです。 ねたみ、そねみの怨念パワーです。 本家 boyaki王2と名乗っておられるようですが。 王座をあけわたさなくては、なりません。 しかし、ちょっと待ってください。 私だってボンビーなら負けないのです。 副業の宿屋業で、かろうじて生活ができる程度。 毎年スキーにかかる費用は、 用具代 ただ。根性でなんとかして、もらってくる。 ウェア ただ。コネをいかして、もらってくる。 リフトだい。リフト会社にコビを売って、もらってくる。 以上、合計 ただ。 完全勝利です。 なーんだ、結局ラッキーな。 と、おっしゃるかもしれません。 とんでもない。 そのために、我が人生を犠牲にし、青春もどっかに捨ててきちゃったし。 人格も破綻しちゃったし。 なさけない限りです。 スキーなんて、なかったら・・・・ 思い出すのだ、我が心の奥底にねむる、ひがみの心を。 メラメラ。 そして、必ずや、boyaki王の座を奪還するのだ。 本家ぼやき師said: > # はじめからゆがんでるって? えーい、なにをいうか、わたしの方が歪んでいる。 事実上の宣戦布告じゃ。 と、いうわけで、ついにboyaki王争奪戦は、開戦されたのでありました。 #そんな、ばかな。 (96.11.18)

スキーは、奇々怪々な師弟関係を意識してしまうスポーツだ。 スキー初心者がイントラを先生と呼んだり、自分よりはるかに技術・スキー 理論が上なものを先生と呼ぶのはいい。ついでに圧雪限定こぶ悪雪まるで 駄目、しかもかんたんなとこでまちがってうかったえせごーるどの私が、 実力ゴールドの者を先生と呼ぶのもいいかもしれない。 ついでにいうと、私の友人で、びいえむの525のワゴン(750万円そ うとう)にのって子どもが3にんもいるのにおんなぐせの悪いやつがいる。 スキーの腕は同じぐらいなんだけど、いつも私は先生と呼んでいる。 技術レベルの違うものが一緒にスキーに行くと、暗黙の師弟関係が発生す る。別に教えてくれって言ったわけじゃないのに、いろいろと教えてくれ る。逆に好き勝手に滑りたいんだけど、いろいろアドバイスしてくれとい う場合もある。 だいたいスキーがうまいのと教えるのがうまいのは違うのだ。 スキーというのは面白いスポーツで、練習量とうまさが比例しない。(ス キーだけじゃないかもしれないけど、、、)練習量に対して階段状にうま くなる。つまり、練習してて、なんかきっかけになるアドバイスがあって、 急にあることをつかんだりする。しばらくはそのつかんだことをかみしめ、 つぎのステップにそなえる。 個人個人にとっては、そのステップのきっかけとなったアドバイスが印象 深いのはあたりまえである。だが、それはステップをのぼることができた 本人にしかかちのないこともあるのことに、気づいてるひとは少ない。 さらに、アドバイスは、スキーの運動の本質的なものと、対処療法的なも のがある。本質的なものはほぼ万人に通用するが、対処療法は受けた本人 にしか通用しない。(対処療法を、対処療法であることを名言せずに当人 にアドバイスしたものにも責任はあるけど、、、) 基本的にスキーがうまいことと、アドバイスがうまいことはまったく別次 元の問題だ。それにきづかず、指導をうけるほうはたまったもんじゃない。 1級もってようが準指もってようが、教程を丸暗記してようが、そのこと を本質的に理解(実感)してないと適切なアドバイスは期待できない。 自分がうまくなるというのは、たったひとつのパターンに合致する解を見 出せばいいのであるから、そういういみじゃあ簡単(気楽)だ。指導は、 さまざまなパターンにどういった解が合致するかを見出さねばならず、非 常に難しい。(責任が重い)      「こいつはもの覚えがわるい。」 なんてのは、自分は馬鹿だっていってんのに等しい。本質的に、自分がう まくなるということと、人に教えることは別次元の(スキーという名は同 じだが本質的に違うことの)問題であると思うのだが、そういったことを きちんと意識して指導してるひとがどれだけいるのか????? ## あ、なんか関係ないほうにそれちゃいそう。 2級と1級ほどの差がなくとも、たとえばある運動ができるできないで、 そこに師弟関係が発生する。3日も滑ってれば、今日初めての人にとって はもう先生だ。      「は〜い、谷足に荷重して体を前にね。」 結局これだけしかいわないんだけど、、、 対処療法的なアドバイスは、意識しすぎると返って逆効果な場合がある。 腰が回るから内手を思いっきり前に、なんていわれて、アドバイスされて る最中はちょうど良かったんだけど、1シーズン意識し続けたら外向が強 くなりすぎたりする。とくにシーズン中ずっと付き合うわけじゃなく、短 時間のワンポイントなんてのはすっごく注意しなきゃなんない。 上手な人がゲレンデにいると、みんなで立ち止まって見学のお時間だ。            「すっげ〜。」 とか、            「おおおお〜。」 とか、            「うひょひょひょひょ。」 とかはいい。きまって滑りを解説してくれるひとがいる。これが聞いてる とまた楽しい。滑りを見るより楽しい。   女の子3人組み: 「きゃ〜、あのひとすっご〜い。」 あえてコメントはしないが、お友達になりたい。   やろ〜2人組み: 「す、すっげー。」 どうでもいい。   男女のカップル: 「うまいなあ。あれは谷足に体重を100パー             セント乗せてるからああいった切れた滑りが             できるんだ。」 これが許せない。いちゃいちゃするのはつっこみようがないが、解説はい くらでもつっこめる。べつに谷足に体重がのってるのが偉いわけじゃなく て、荷重のポイントをついてるかどうかが問題なのだ。だいたいそんなこ といいながら、おめ〜は内足にのってるだろ〜、さきになんとかしろ。   うちの師匠:   「いいですねえ。」 どこがどういいのか教えて欲しい。   うちの嫁さん:  「ねえねえ、あのひとじょ〜ず?○○君よりう             まい〜?」 うるせ〜、黙ってすべってろ! まあとにかく、どういった人にアドバイスを受けるか? 皆さんもご注意 下さい。 @それそろねた切れじゃ、、、 (96.11.25)

私の入ったスキークラブ 今、毎年常連会員になってるSIAスクールはほんとはクラブじゃないが、 ここで4つめのクラブじゃ。 「最初のクラブ」 最初のクラブは仲良しクラブで、だ〜れもまじにおしえてくんなかった。 「うまくなりたい」わたしは不満があり、1年でやめちゃった。 「2つめはちゃんと教えてくれた。」 教えてくれたというよりは、勝手に滑れないのだ。1級まではかならずレッ スンを受けなきゃなんない。1級の次は準指をかならず受けなきゃなんな い。そして次は正指だ。ある程度までは滑りがうまくなれるのだが、途中 からひとに教えることに情熱をもやすのだ。 # でも、テク・クラもちびっとだけいた。少数派だったけど、 内部には1級会というのがあった。まか不思議なあつまりだ。だれが決め るのかしらないが、1級相当の実力を持ってるものをあつめてそう呼んで いた。でも1級を持ってしまうと会を辞めなきゃなんない。わたしは目的 がよくわからなかった。何回が説明してもらったんだけど、、、 でも、1級会にはいれるとわかると、ほとんどのものは笑みをこぼし喜ん でいた。きっとなんかメリットがあるんだろう。 クラブには名簿がある。 メンバーがどういった順番で並んでても別に構わないんだけど、、初めの ページに組織図があった。次に会長副会長会計などの肩書きをもつものが 名をつらねる。みんな正指だった。 次のページには正指をもったもの、そして次には準指をもったもの、次に 1級、2級、・・・5級とならんでいた。 最後に「その他」というのがあった。ということで私はいつもこの「その 他」だった。いつもスキーをはじめて間もないかわいい女の子といっしょ だったので幸せだった。どうせなら部屋割りも一緒にしてくれれば良かっ たのに、 2級以上をとると、いろいろとかりだされていた。忙しくても友達とどっ かスキーに行きたくても、競技会などがあると観客の整理とか、書類の整 理とか、はたふったりしてた。本人に聞くとあまり乗り気じゃないらしい。 面白くもないようだが、2級からさらに上を目指すためには必要なことだっ たのだろう。 準指以上はもっとつらい修行があるらしいが、聞いても修行内容を教えて もらえなかった。どうやら秘密らいしい。 会長とお話した。なかなかいい人だ。 よめさんにスキーを教えたいんだが、、、 ということを聞きたかった。 なにかポイントがあるか聞こうとしたのだが、、   「人にスキーを教えるというなら、まず準指を取って下さい。    はなしをするのはそれからです。スキー理論に対する体系的    な理解無しに人にスキーを教えるなんて、すくなくともうち    のクラブのメンバーにそういったことをして欲しくない。」 というわけで、クラブをやめてしまった。 「3つめは厳しくなかった。」 厳しくないんだけど、いってることが理解できなかった。土曜に「足はぴっ たりつけてすべれ!」といわれたあと、日曜には「自然なオープンスタン スにしなさい」といわれた。高い位置から突っ張るように踏めといわれた あと、谷足に体重をきちんと乗せるために十分に3間接をまげろといわれ た。ちょっとわたしのレベルでは難しすぎた。 何回か聞いたことがあった。でもあの○○○さんは足をぴったりつけろっ て言ってたよ〜。って。いや、まあそういう滑りをするひともいるんだけ ど、皆さんにはやはり自然なオープンスタンスで滑ってもらいたいですね。 とかいわれた。 自然な上下動をつかうウエーデルンと、腰の高さを一定にたもちぺダリン グするウエーデルンで、どっちが正しいの?って聞いたことあった。 でも、だれも秘密を教えてくれなかったので、仲間外れにするならもうい いも〜ん、ってやめちゃった。 @いまのクラブのお話はまたあとで、、、 (96.11.30)
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